Wednesday, April 27, 2011

画像

近年、X線やMRIなどの理解が大変重要になってきています。ここでは現在の自分の専門である整形に関して書きます。身体の理学療法的検査と組み合わせることでより精密な診断が下せるようになるからです。また医者を通さず患者を診ることを目指している米国の理学療法では画像のオーダーなども行えることを視野に入れているので、放射線医を介するとはいえこの知識と技術は不可欠になってきます。実際米国軍隊で働いている理学療法士は画像をオーダーする権限や、ある特定の種類を薬を処方する権限も与えられています。アスレチックトレーナーとしては、整形外科医のアシスタントをするPhysician Extenderという立場で画像などを医師と一緒に解釈したりオーダーすることもあります。

私自身も理学療法士として和歌山医大で予後や治療方針を考えるためにとても重要であることを学びましたし、トレーナーとして診断に不可欠なことも学びました。現在もスポーツの怪我の中で画像が必要か否かが医者に紹介するかどうかの決め手になることが多いです。

自分の印象では、画像ひとつを医師のように正確に解釈する必要はありませんが、腫瘍などの特別な疾患の特徴を知り、その発見でどの専門医に紹介する必要があるのかまではできるようになる必要があると思っています。これには訓練も経験も必要ですし、自分はまだまだです。そんな中医者の間で利用されているものがあります。ACR Appropriateness Criteriaというものでアメリカ放射線学会が提示しているガイドラインです。理学療法士にも必要な知識だと思うので紹介しています。これまでのエビデンスを利用し各々の疾患や障害に対してどの種類の画像診断を行うほうがよいかが示されています。

Musculoskeletal Imagingという項目部分に整形に関するものは掲載されていますので以下のアドレスを参考に見てみてください。

Saturday, April 23, 2011

Documentation

現在はアスレチックトレーナーとして働いている自分ですが、免許を獲得したのでこれから理学療法士としても働き始めます。その中で最も不安なのがカルテの書き方です。これまでのトレーナーとしての記録方法は、複数の高校で働いていることもあり、自分のノートに記入して、救急車などを呼んだ重傷者の処理のときはノート記入とボスにメールをしています。これまでも数回訴えられるのかという事態がありましたが、この記録で何とか乗り越えてきました。訴訟社会のアメリカは油断なりません。
理学療法を実施するとなるとカルテに更なる責任が生じます。患者に対する責任はトレーナーと同じですが、相手に保険会社が加わります。普段の英語もままならない自分にそれが行えるのかという不安です。練習、反復が必要ですが、これにもテクニックがあるのだろうと考えています。
アメリカの日本同様、大抵SOAPで記録されています。それにCPTコードなどが加わり、時間換算ではなく何を行ったかで算定されます。ほとんどが電子カルテで行われていますが、日本と同じように手書きのものも残すよう心がけられています。これにも随時変更がなされAPTAのHPで確認しなければなりません。細かいことを言い出したらきりがないと思いますので、本題へ。
今私が必要なのはどのように書いていくのか。言葉の使い方などです。ウェブ上での講習を探しましたがよいものが見つからないので、参考となる図書や文献で訓練していきたいと思っています。自分が調べた、手に入れたもので参考になるものを以下に示します。
  • 沖縄米国海軍病院カルテの書き方 岡安裕正(著)
  • 臨床英文の正しい書き方―英文でカルテを書くために [単行本] 羽白 ()
  • Physical Therapy Documentation: From Examination to Outcome by Mia Erickson, Becky McKnight MS PT and Ralph Utzman PT MPH
これらは今のところとても参考になっています。今後は実際の事例で参考になる点が出てきましたら紹介したいと思います。さーがんばろ。

Thursday, April 21, 2011

書籍の電子化

なんと文藝春秋がデジタル化され海外でも読めます。値段は高めですが、これまでかかっていた時間差や送料の問題が解消されました。海外に住んでいる人にとっては便利になってきました。
http://www.bunshun.co.jp/info/110202/

リンクされているサイトには他の雑誌も多数ありました。忙しい人ほど時間を見つけ本をよく読むといいますが、iPhoneなどで読めるようになると、忙しく優秀な人と僕のような暇人でボーっとしている人との差がどんどんついてしまいます。がんばろ。

以前の失敗

何度かブログを続けようとして、すべて数週間で挫折してきました。これからはもっと気楽な形で、自分のノートのように使っていきます。

といっておきながら前回なぜやめたかを記録しておきましょう。前回は新しい自分の分野に関係する論文の抄録を訳していこうということを行っていました。しかし抄録にも著作権があり、雑誌の許可が要ることが判明し危険回避のため止めました。

以下のブログではNEJMの確認を取り、文単位での引用と文章のサマリーを行ってよいといういうことでかかれています。つまりはこのブログのようにしっかりとした許諾を得なければ以前行っていたようなことは危険だということでしょう。
http://overthenejm.blog7.fc2.com/