Wednesday, October 26, 2011

アメリカの理学療法士国家試験 NPTE

今回は今後増えていくであろうアメリカに挑戦する日本の理学療法士に対して少しでも役に立てばという内容です。日本のPT免許をアメリカの免許に移行することは可能です。それには単位の違いや学位、英語力、州による基準の違いなどの壁があります。それはのちのちまとめたいと思います。気になる方はFCCPTのウェブサイトを見て参考にしてください。

アメリカ各州のPT免許基準を満たすとPT国家試験、NPTE (National Physical Therapy Exam) を受ける資格がもらえます。その合格率などやサンプル問題など詳細はFBSPTのウェブサイトを確認してください。内容は日本の国家試験の難易度そのままに範囲が1.5倍広がったという感じです。そのため、恐るるに足らずです。しっかり勉強して傾向と対策を立てれば間違えなく受かります。

テストのアウトラインは250問を5時間で受け、その内の200問がカウントされるというものです。50問はテストのテスト問題ということでしょう。長いですね。

私の勉強方法を以下に書きます。

  • まずTherapy Ed prep courseを受ける: これはベテランのPTが講師になり、簡単なNPTEの傾向と勉強の仕方を2日間にわたって指導します。基本的な内容なので入り口には適当ですし、自分にあった対策を立てる助けになると思います。このコースは全米各地で行われています。そこでしか手に入れられないとても有用なテキストももらえます。

  • 次に試験対策用テキストの内容を徹底的に頭に叩き込み、練習用のテストを受けては復習を繰り返す。テキストはTherapy EdのものとScorebuildersのものを薦めます。Scorebuidersにはオンラインでのみ受けられるテストもあります。実際のテストはそれらの練習用テストとほぼ同内容の問題が出題されますし、もしそれで8割以上取れれば安全圏だといえるという印象です。
                      

これらのテキスト以外に専門の教科書はNPTEのためには必要ないと思います。余裕のある人には各分野で教科書を読むことを薦めますが、時間や英語への抵抗のある人にはこれらの準備で十分合格可能です。2-3ヶ月の準備期間を薦めます。短期に集中して合格しましょう。