Wednesday, May 25, 2011

持ち運び超音波?!

超音波診断機器が小型のものになっているようです。軟部組織の診断(筋健断裂、組織の炎症状態)などに次第に使われているものですし、トレーナーなど現場で働く人にとっては必須アイテムに10年後はなっているかも知れません。
http://www.signosticsmedical.com/

日本でもアメリカでも整形分野で使われ始めている診断用超音波ですが、メリットは何でしょう。MRIやX-rayで同様の診断ができると思われるかもしれませんが、いくつか考えられます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19204549
上記の論文に少し詳細が示されていますが、まず考えられるのが、経済的メリットと時間的メリットでしょう。 他の検査より簡易で安い単価で行うことができます。更なる研究結果が必要ですがその場で医師への紹介が必要かわかる傷害の鑑別診断も可能でしょう。もう一つは生の動きや状態が見えるということです。健の滑走や筋のや滑液包の状態などが関節の動きと同時に読み取ることができます。ドップラーを用いると血流も読み取れます。ただ問題は十分なトレーニングを必要とすることといわれています。専門の米国医師でも10ヶ月以上は超音波診断専用訓練を行います。

これが一般化するとPTとしてもトレーナとしても整形分野での幅が広がるでしょう。患者のためにもなることは明瞭です。職権や医療費の問題はありますが、これが実現化し充実したトレーニングが供給される日が来ることを願います。

Monday, May 9, 2011

儲かる話?


大きな組織内で医療従事者として働いていると、お金をもうけるという考えが二の次になり患者のためには、患者をよくするためにはということを第一に考えています。お金に関しては、業務内でいくら出費を抑えられるか、トレーナーとしては以下に生徒や対象者の出費を抑えられるかということぐらいです。そんな中、日本企業で働いている方たちとお酒を一緒に飲む機会や、iTune Uで講義などを見て、少しお金を異なる視点から見る必要を感じました。

たとえば理学療法士の価値を社会的にあげる、つまりはサラリーをあげていくと考えると、その有用性の証明と、特殊性を示す必要があります。他の職種にできないことで患者のためになり、需要もあるとなれば確実に価値はあがります。そうすれば、保険点数も上がり、病院への収入が上がり、サラリーも増えていくでしょう。

この実現のためには2つの方法があると考えました。一つは今やっていることの水準を上げ、治療者の基準を設け最低限の効果を保障していくことです。そしてもう一つは、新しい分野の開拓を行い、その職種でしかできないことを確立することだと思っています。

一つ目の方法を実現するためには、これまでのエビデンスを結集した公式のガイドラインを各疾患や状態のために組み立てそれを最低限の治療として行っていくこともできるでしょうし、治療者のレベルを保つため数年毎の更新制することもできると思います。そのガイドラインは厚労省に示せるものである必要もあります。そうすることで、入院期間や通院期間が削減でき、しかも効果が出ると思います。国が患者のために使っている無駄と思われる金を削減でき、リハビリ職等にもっと回ってくるという具合です。すると訪問リハビリや外来リハビリが見直されるかもしれません。

2つ目の方法の新しい分野としては、思いつく限り、やはり予防医学、物理療法やロボットなどの使用、そしてリハビリに関した突出した技術と知識でしょう。糖尿、肥満など予防可能な疾患を理学療法士等の力で減らせば、その治療に費やされたお金は余るわけですし、その専門性はわれわれにはあります。物理療法の本当の効果を的確に使い分け治療したり、これから革新的にでてくる患者へのロボットの適用など工学的英知の利用も理学療法士に専門性はあると思います。突出した技術や知識とは、機能障害を診断することや、それに対するマニュアルセラピーや歩行訓練、装具の利用などです。医学的に全身を見てこれを行うことは他の職種にできることではありません。これを発展させこの効果も示せば、患者のためになり、そしてその希少価値からそこへ注がれるお金も量も変わってくるでしょう。

今考えられることを並べてみました。こう考えても、リハビリにビジネス要素をとは言いがたいですね。

Wednesday, May 4, 2011

Digital Motion X-ray

これはよく整形外科などで環軸関節の評価や骨盤の体重をかけた状態とかけていない状態との違いの評価で行われているX-rayビデオを通して診断画像方法です。他にもバリウムを使った方法もあるでしょう。

これを関節運動異常の評価のために行っている理学療法クリニックが全米各地にあるようです。確かに可視化でき数値化も可能な方法でしょう。しかし問題は効果対、費用と浴びる放射線量です。日本でも医者の監視下で理学療法士が利用しているとことがあるのでしょうか。以下がフロリダでこの器具を扱っている会社のサイトです。面白いので参考にしてみてください。

作り話

患者やアスリートを診ているとよっぽど明らかなサインや徴候がない限り、客観的に信用のあるテストと病歴を駆使して原因を想像し治療しています。その治療後に反応があればそうだったのかなと、結果が出なければ更なる評価の必要性の検討という風に進んでいきます。医者のように画像や血液検査などを活用すれば、そして経験のある臨床家であればその経験からより正確な診断治療ができるでしょう。
自分のように経験も知識も浅い臨床家には、患者と向き合い考え抜くことを経験として、文献をあさり、他の治療かと議論し知識を増やすしかないでしょう。その上に心理的要素もついてきますね。コミュニケーション能力などの。
こんなことを難しい診断の患者の治療を他のPT/ATと話してあっていて思いました。できるだけ真実を捉えて患者の役に立てるように頑張りましょう。