僕の答えは、「レベルや治療に違いはない」ということです。
http://www.aaompt.org/education/conference10/Break_Out_Session/2010_AAOMPT_Cook_Sizer_Breakout_Session_1_and_2_Tailored_Home_Exercise_Updated.pdf
上 記の図は、僕の卒業したテキサス工科大学の理学療法士でもあるサイザー博士が強く強調していたものです。いつも見るものと逆ではありませんか。レベルの高 い研究がピラミッドの頂点にあるのが当たり前では??これはEBMで証明されているものは最低限のものであり、それを踏まえたうえで臨床での治療は経験か ら決断すべきということです。この考え方に僕は納得しています。
よ くリハビリはアメリカのほうが進んでいるとか、教育のレベルが違うとか、独立診療でアメリカのほうが優れているとかいわれていますが、どちらも経験してき ている僕個人の意見ではそんなことはないと思います。これもよく言われることですが、両国に良いところはあります。しかし、それは文化や歴史の違いで当た り前のことです。それ以前に、科学として理学療法を見つめると、日本とアメリカの理学療法はどの分野においても大きな変わりはないと思います。ひとつの理 由として解明されていないグレイゾーンが多い、なぜかわからないけど効果的ということがあります。二つ目の理由として、根底に今の最前線の Evidenceといわれる研究によって証明されている効果的な治療法があって、その上に経験から基づく治療があることがあげられます。つまりEBMで証 明されていることは当たり前であって、まじめに臨床をしている先生方は皆さんその上に効果的な治療を行って、患者さんに対して結果を残せるようになってい るということが大きな証明だと思います。なぜかわからないけどこうすれば、というように。と考えると、まじめに臨床を積んでいればいい理学療法士になれる ということになります。ではまじめにとはどういうことでしょう。それはやはり何が患者さんのためになるのかと考えることであり、学び続けるということで しょう。そこで一ついいたいのは、やはり英語でスラスラ論文を読めると、一気に世界が広がるのではということです。論文 の数、そして関連分野の数が違いすぎます。今は世界のどこでも、多くの論文、雑誌が読むことができます。自分もまだ不十分ですが、そのことを大きく感じています。それが、一つの臨床で結果を残せる臨床家になる近道に なるのかもしれません。トレーナーにも同じことが言えるのかもしれません。